信頼は嬉しいが、小川達がデュラハンと関わるのは望ましくない。

小川達戦術自衛隊まで、ドーベルに目をつけられる可能性があるからだ。

だが。

「一つだけ…一つだけ頼みたい事がある」

『何だ?』

「…俺達のアジトだった石油プラットフォームから、仲間の遺体を回収して弔ってやってほしい」

『分かった。三浦達を向かわせよう』

「それから」

『ん?』

「その仲間達の火葬した遺灰を、アメリカの『ホーリースモーク』という会社に送ってくれ」

ゴーストは言った。

「故人の遺灰で弾丸を作る会社だ」