Task Force-特別任務部隊-

所持しているMP5SD3の弾薬も限られている。

特殊部隊向けに内装式サプレッサーを装備したモデルで、短銃身の為に狭い艦内でも扱い易い銃だが、出来る限り戦闘は避けたい。

数の上では圧倒的に不利なのだ。

迅速にガイストとコートニーを救出し、脱出する事が先決だった。

警備の兵士に発見されてしまった時のみ、止むを得ず発砲する。

この発砲すら、無意味なものだった。

本来彼らは敵ではない筈なのに。

ANを共通の敵とする、友軍の兵士だというのに。

やり切れない思いを抱えながら、足を撃たれて動けなくなった兵士を絞め上げ、喉元にCQCナイフを突きつける。

「ガイストとコートニーはどこにいる?吐け」

「お、お前の仲間なら…この先の独房だ…」

息絶え絶えになって情報を漏らす兵士。

そのまま片羽絞めで失神させ、ゴーストは独房へと向かった。