Task Force-特別任務部隊-

ヘリの中のマクナイト分隊の面々は、一様に表情が暗い。

無理もない。

かつての仲間を撃てという命令なのだ。

アーセナルシップに潜入しているのは、ゴースト一人だけ。

そのゴーストを、寄って集って攻撃しろというのだ。

「……」

中でもマットの表情は苦悩に満ちていた。

デュラハンのコートニーとは、相思相愛の仲。

戦場で出会い、戦場で愛を育み、戦場で互いの想いを確認した。

そして同じ戦場で、今度は引き裂かれようとしている。

「エヴァーズマン軍曹…」

その心情を察したように、グライムズが呟く。

「マット」

ジェフがマットの肩を叩いた。

「お前は今回の任務から外れろ…構いませんか?中佐」

ジェフの問いかけに、マクナイトは頷くが。