対して襲来したのは、ソ連製のSu-27や中国製のJ-10などの戦闘機。

そして早期警戒管制機KJ2000。

しかし敵は早期警戒管制機の機数が十分ではない上に、管制能力も劣っており、実戦的経験も乏しい。

強力な防空体制を構築して待ち構えている日本に航空戦を挑んでも勝ち目はなかった。

一方、戦術海上自衛隊は8隻の護衛艦からなる第2護衛隊群を尖閣周辺海域に差し向ける。

沖縄本島周辺で作戦展開中だった最新鋭の潜水艦2隻も南下。

第5航空群、第1航空群からは、P-3C対潜哨戒機各20機が一斉に飛び立つ。

尖閣周辺では漁業監視船に代わって敵軍の艦隊が展開。

だが海自の優位は揺るがない。

艦艇の戦闘能力、乗組員の練度、情報指揮通信管制能力などでは、戦術海上自衛隊が格段に優れている。

特に海自の対潜水艦作戦能力は極めて高く、世界最高レベルにある。

敵海軍の潜水艦は静粛性が高かったが、それでも海自は発見できる。

東シナ海という海域の特性を考えても、海自が圧倒的に勝っていた。

海自の潜水艦が発射した魚雷が敵のフリゲート艦に命中。

F-2の空対艦ミサイルも精度が高く、駆逐艦数隻から水飛沫と黒煙が上がる。

戦術自衛隊は敵艦隊をじりじり西側に押し返していく。

魚釣島に上陸した“漁民”は完全に孤立する。