ガイストは匍匐姿勢でクレイモアに近づき、ワイヤーへの引張力によって起爆する信管に繋げられたワイヤートラップを慎重に解除する。

信管が作動しなければクレイモアは爆発しない。

逆に言えば、こうする事でクレイモアを回収してこちらの武器にする事が出来る。

「……」

ガイストはクレイモアを複数回収し、聞こえてくる銃声に聞き耳を立てる。

北からこちらに近づいてくる銃声。

ならば。

ガイストはワイヤーとクレイモアを手に、北へと向かった。