Task Force-特別任務部隊-

水中から上がり、トライデントの待つゾディアックボートに乗るスティングレイ。

「気付かれていないだろうな」

「俺が過去にそんなヘマをした事がありますか?」

スティングレイが軽口を叩く。

事実、過去数十回の水中破壊工作任務に就きながら、スティングレイは任務失敗した事がなかった。

重要な作戦において、チーム8は必ずスティングレイを同行させる。

リーダーであるトライデントも、彼には全幅の信頼を置いていた。

「よし、いいぞ。我々はこの水域より離脱して飛行場に先回りしよう」

トライデントの操縦で、ゾディアックボートは河口から離れていく。