Task Force-特別任務部隊-

再び建物の壁際に張り付き、M4カービンの光学照準器を利用して離れた場所を確認するジェフ。

「裏に回った方がよさそうですね」

敵兵の姿を見つけ、マクナイトに伝える。

建物の壁沿いに二人は移動する。

建物の中には敵4名。

無理に始末する必要はない。

「変な気は起こすなよ」

射殺する事で他の敵に気付かれる方が面倒だ。

マクナイトがジェフに告げる。

更に壁沿いに進んだ所で。

「待て、車のそばに敵だ」

マクナイトが制した。

「始末するかやり過ごすか、お前が決めろ」

「……」

弾薬は数少ないが、後の離脱の際に、敵は少しでも少ない方がいい。

M9を使用し、これも頭部を一発で撃ち抜いて射殺する。

「見事だ。行くぞ」

ジェフの射撃の腕を称賛する言葉と共に、マクナイトは壁際から走り出ていく。

破壊されて半分以下の高さとなった塀を乗り越え、前進。

柱の陰に隠れて。

「止まれ」

再びジェフに言う。

「三階建ての屋上に見張り1名、更に北からも兵士が近づいてくる…見晴らしのいい場所に移動する」

ここから移動する事で、M9の射程圏内にも近づける。

姿勢を低くしながら、移動する二人。

「屋上の見張りを撃てるか?」

マクナイトの言葉に、ジェフは頷く。

狙いを定め、サプレッサー付きのM9で無音殺傷。

「ビューティフル」

思わずそんな事をマクナイトが口走るほどの見事な狙撃。

更に北からも兵士が接近。

「殺るか、通り過ぎるのを待つか、任せる」

ジェフの狙撃の腕を信頼したのか、マクナイトは一任する。

呼吸を整え、ジェフはトリガーを引く。

一発で命中。

「標的は倒れた。行くぞ」

M9にリロードしながら、ジェフはマクナイトの指示に頷いた。