Task Force-特別任務部隊-

全速力で退避するブラックホーク。

大統領宮殿が爆心地とすると、安全圏まで離脱するタイムリミットは、1分半といった所か。

「お願いします!急いで下さいお姉さん!」

グライムズが祈るように女性パイロットに言う。

『任せて、こういう時には早いのは嫌いじゃないわよ、坊や』

軽口を叩きつつ、速力を上げる女性パイロット。

他の機体も、各分隊を搭乗させて全速力で東へ退避している。

何とか間に合うか。

その時だった。

「!?」

マクナイト分隊を襲う振動!

『敵からのRPG!テイルローターに被弾!』

ブラックホークの後方から、黒煙が上がっているのが確認できた。

糸の切れた凧のように、上空を回転するブラックホーク。

姿勢制御ができない。

機体が狂ったように暴れ回る!