マットも、この事務局で配達物やその他の事務手続きをする為に訪れる。

大抵は、コートニーから送られてくる手紙の受け取りだが。

私用で無線での交信など出来ないし、国際電話は料金が馬鹿にならない。

そういう訳でインターネット全盛のこのご時世に、マットとコートニーは手紙でやり取りしている。

(コートニーもスマホ持ってくれればいいんだがな)

狙撃銃以外の機械には全く疎いコートニーである。

そんな今時らしくない彼女の手紙が届いていないか、頻繁に事務局を訪れているうちに、マットは彼と知り合った。

リック・グライムズ特技下士官。

一応兵士ではあるが、彼の仕事はこの事務局での事務全般であった。