小指でつなぐ約束

北条はさらに驚いたのか目を見開いて
俺を凝視していた。




しばらく沈黙が続いた後……




「えぇぇぇぇぇっ!!」



「えっ⁈早川先輩っ?え、えー!」



「………」



「え?どうして?…これは夢?」


北条はそう言うと自分の頰を思いっきり引っ張っる。



「いだだだだっ!こ、これは現実…」


なーんて、1人でやってる。



完全に俺の存在は無視かよ…



「おい…いい加減こっちの世界へ戻ってこいよ…」




「あっ、え。あ、すみません…。私、
完全に自分の世界に入ってました…」



「あぁ、気がついたならいい」



「ほんとにごめんなさいっ」


「いいって…」


なーんて、今度は2人の世界に入っていると…


「おい、てめぇら!俺らのこと忘れてんじゃねえよ!」



そして、俺たちは同時に顔を合わせる。


「「あ」」


完全に忘れてた……