小指でつなぐ約束

なんとか、声のする場所までたどり着くことができた。



そして、そこには複数の柄の悪い男達がいて、そいつらに囲まれている北条が立っていた。



やっぱり揉めている。



すると、一人の男が顔を真っ赤にして、北条に向かって手を振り上げた。



「…っ、あぶねぇ!」



俺は、反射的に走り出し、北条を自分へ引っ張る。




いきなりの事に、北条はすげぇびっくりしていた。



そして、こっちにゆっくりと顔を向けた北条に俺は言った。



「俺だよ。おーれ」