小指でつなぐ約束

しばらく歩いていると、




「あ、あいつ…」




あいつ..いや、北条は学校近くの公園の
ブランコに座っていた。




声を掛けようと、一歩踏み出そうとしたその時。




…雨か?




「くっそ、雨かよ…」




俺は、雨が大嫌いだ。



ーー俺らを捨てたあの男を思い出すから



「あっ」




ボーッとしていたら、北条は走り去ってしまった。





俺は、慌てて追いかける。




やっべー、雨ひどくなってきた。





すると、北条はゲーセンの方へ走って行った。