小指でつなぐ約束

あーあ、行っちゃった。



あいつ、笑ったり泣いたり怒ったりうるせーやつだな。




「まー、でも俺が泣かせちまったな」




ふぅーー



麗美歌…




「あぁ!..くっそ!」




あいつの事は忘れよう。




「つーか、あいつ…走ってどこいったんだよ…」




まだ、授業中だし教室になんて戻ってねーだろ。




泣かせたのは俺だし。




どーせ、暇だし追いかけっか。




「あー、俺ってなんていい子なんだ」




なんて、自画自賛。




「よし」



俺は、ベンチから起き上がり、学校から出た。