小指でつなぐ約束

中庭にある、木で出来たベンチは俺の、
お気に入りの場所。



授業がだるくなったら、いっつもここに来る。




いつものように、ベンチに寝転がる。




雲ひとつない、快晴..と、思ったが、向こうの方に灰色の雲が見えた。



「雨降っちまうんじゃねーの、これ」



少し心配になったが、突然襲って来た睡魔に勝てるわけもなく、目を閉じた。



「っん、」



あぁ、俺あのまま寝ちまったのか…




やっべ、もう3時間目やってんじゃん。



「あー、まだねみぃー、、」



そして、俺はまたベンチに寝転がった。