初めての恋はあなたと。番外編

とにかく、元彼のことはもちろんだったが今回の原さんに関しても周りには絶対に知られたくない。

でも…でも千夏には話したい。

ただ誰かに聞いてほしいという気持ちがあるのも事実だが、やっぱり聞いてもらえるなら千夏がいいと思う気持ちが大きい。

信頼と安心があるからだろう。


「今日の夜空いてる?」


とはいえ、今ここで言うわけにはいかない。
場所を変えるのも有りだが、千夏にうどんを持たせて動いてもらうのも申し訳ない。

そのため比較的ゆっくりと時間のとれる夜を勧めた。
原さんとは昨日会ったばかりだから、さすがに今日はないだろう。

まぁ課長と何かあるんだったら、無理には誘わないんだけど…。


「空いてるよ、いつもの居酒屋?」

「そうね、いつもの居酒屋にしよう。というか本当に大丈夫なの?あの人とは何もない?」

「大丈夫だよ!今日ばかりは由依を優先しないとね‼︎」


課長の手のひらで千夏は転がされているものかと思っていたけど…もしかしたら逆なのかもしれない。

うどんを美味しそうに食べる千夏を見ながら、恐ろしい子だなと苦笑した。