初めての恋はあなたと。番外編

でも翌日帰ってみれば何も言われなかったし、不思議だなとは思ったけどまさか…。

そうだよね、あの和也さんだもん。
きっとちゃんと連絡してくれていたはずだ。


「…和也さん、いつもありがとうございます」

「急にどうしたんだ?」


クスクスと笑う和也さんに私も笑って返す。

感謝しているというのに笑われるとは失礼な。

そう思ったが、心は温かかった。
それはどうしようもないくらい、この人のことが好きだから。

まだ愛してるとか、そのレベルまではついていけてないけど、いつかは辿り着いて伝えるから。

それまでは隣で優しく微笑んでいてほしい。



「もう少しゆっくりしたいな…」

「私一人で帰れますよ?忙しい和也さんのことは母も分かってくれますから、もう少し寝たら…」

「あ、そうか。君を送って帰ってこずそのまま一緒に出社すれば、もう少しゆっくり出来るか」

「い、一緒⁉︎」


一緒に出社なんてしたことない。
翌日が仕事で泊まった時は、朝ご飯を一緒に食べて私一人で自宅に帰って別々に出社していたのだ。
朝ご飯を食べれば帰ると着替えるだけなので、ギリギリまでいられるし、外も明るいから一人で帰らせてもらった。


「それなら今日もいつも通りでいいんじゃ…」

「それは却下だ。お母さんと約束したからな」


こういう時の和也さんは頑固だ。
いつも優しいのに…。

和也さんは、ベッドの中で再び私を抱きしめた。


「今日は少し早い朝食になるがいいか?」

「和也さんずるいですよ!私が嫌って言えないのを分かってて言ってますよね⁉︎」


意地悪そうに微笑んだのがその証拠だ。

付き合ってまだ日は浅いけど、大体分かってきたもん!