あたしたちはもう何だかんだで学校には遅刻の時間になっていたし 先生なんかにいちいち説明するのが面倒くさかったので、そのまま学校をサボることにした。 「あの…さっきはありがと。」 2人で近くのデパートをぶらぶらしながらあたしはお礼を言った。 「あたし宮橋柚子(ミヤハシユズ)だから柚子でいいよ。」 「…あたしは佐山恵美。恵美でいいよ…」