「ありがと………柚子……」 あたしに腕を掴まれながらあたしの後を静かについてくる恵美から そんな言葉が聞こえた気がした。 恵美の手は冷えきっていて 怖かったのかと少し思った。 恵美とは逆に身体中がほてってたあたしは 恵美の冷えきった手が気持ちよかった。 あぁ…… 大好きだなぁって。 幸せだなぁって。 素直にそう思えたんだ。