「今までの隣人は男だったし。仲良くなるも何もあんまり話したこともねぇし」


「っ!そういう意味じゃねぇよ!!」


あぁ、またうるさくなった。



「お前、本当は相当なバカなのか?」


「は?」


こいつ、次はケンカ売ってきてんのか?


「まぁいいや。その美乃里ちゃんってどんな子なわけ?」


「は?なんでお前に……」


「いいからいいから。教えてくれたら美乃里ちゃんにはちょっかい出さないからさ」


さっきすでにそれ約束しただろ……


まぁでもここで教えなかったらまた面倒だし……


「普通の子だ。今どきの子にしてはすれてはないかな」


メイクもそんな濃くなくて、普段着もシンプルでかわいい女の子の恰好。



「あっ、でもちょっと抜けてんだよ」


相手を確認せずにドアを開けちゃうし、この前なんて段差も何もないとこで転びそうになってたし。


ふっ、あの時の美乃里面白かったな―。



何事もなかったかのようにしてたし。