「あの子に次の休み時間に聞きにいってくるから」


「……は!?」


「だって蜜くんが教えてれないんだもん!」


こ、こいつ……


わざとらしくオネェ言葉とか使いやがって……



「た、ただの隣人……だ」


「お隣さん?お前の部屋の?」


「そうだ。ただそれだけだ」


嘘は言ってない。


ただの隣人だっていうのは本当だ。


「ふぅーん」


「もうこれでいいだろ」


「名前は?」


「は……?」


「あの子の名前。何ちゃん?」


な、なんでこいつにそんなこと教えないといけないんだよ!