「かわいい新入生とか見つけちゃった?」
「っ……」
「えっ!?図星!?お前がかわいいなんて思う女子ってどの子だよ!?俺にも教えろよ!」
窓の外を見て、新入生を物色し始めた康平。
外では1限目に学校案内を受けるために美乃里たちのクラスがぞろぞろと校舎から出てくる。
「おっ!あの子足綺麗じゃねぇ!?」
――ドキッ
「あぁ、でもあのベリーショートはないわ。俺、ロング好みだし」
そう言って康平が指さしたのは、美乃里の隣で話している女の子。
女……だよな?
背筋が凛としてて、背の高い男前な女の子。
美乃里の友達……だよな?
ひとまず友達はできたみたいで安心だ。
「おっ、そのベリーショートの隣のロングの子もなかなかじゃん!今どきのすれてない感じ……」
「あいつはダメだ!!」
「…………は?」
やべっ……