「で?あんたの名前は?」 「あっ、あたしは堀木美乃里です」 「美乃里か……。可愛い名前じゃん。よろしく」 ――ドキッ お、女の子なのに今ときめいてしまったよ!! 海……ちゃんに見惚れていると…… ――バシッ!! えっ!? 「あんたも眠ろうとしてないで挨拶くらいしなさいよ」 あたしの隣のあの怖そうな人の頭を、おもいっきり叩いた。 「あ゛?」 あ、明らかに不機嫌でいらっしゃる!! 「んだよ。起こすなよ、海」 海ちゃんと知り合いなんだ……