――バンッ


勢いよく閉めた玄関のドア。


な、なんなのっ……


あのイケメンさんは……


あっ、名前も聞いてなかった。



というより、名前なんて聞いている余裕もなかった……


大学生……だろうか?



それとも社会人?


でも、とにかくあんな素敵な人がお隣さんなんて、なんか落ち着かないよ~~



まだドキドキと高鳴っている胸を押さえて、そのまま玄関に座り込んだ……




――――――――――――……


「よし、完成!」


鍋に入っているカレーをかきまぜ、味見をする。


うん。味もバッチリ!!