なんとか間一髪避けたからよかったけど、あのままだったら顔面直撃だったよ……
あっ、それよりも……
「蜜くん、起きてたんだ。あのね実は……」
「どこ行ってたんだっ!!」
――ビクッ
今までに聞いたことのない怒鳴り声。
「あ、あの……あたしっ……」
見たことも聞いたこともない蜜くんの表情と声に、体が小刻みに震える。
「はぁ―……ひとまず中に入れ」
「う……ん」
いつもみたいな優しい声じゃない……
あたしの腕を引く蜜くんの手は、強くあたしを掴んでてさらにそれがあたしの体を強張らせる。
「あ、あの蜜くん、あたし……」
何を言っていいかわからず、ただ震える声で蜜くんの名前を呼ぶ。
それでも蜜くんはあたしを見ることはなく、ただ黙ってあたしをベットに座らした。


