これは確信犯なのだろうか……?
それとも無意識……?
でもどちらにしても、あたしの心臓はうるさいくらいに鳴り響く。
「も、もうっ!からかわないでっ!あたし、皿洗いしてくるっ!!」
そう言うのが精一杯。
逃げるようにキッチンに向かい、心臓の音をかき消すかのように台所の水を流した。
きっと顔は真っ赤だろう……
ってか、顔だけじゃなくて、手まで熱い……
蜜くんはなんであんなに、あたしなんかにかまうのだろう……?
見た目も普通。
性格だって特に面白いことも言えないし、明るいわけでもない。
それどころか、おっちょこちょいでよく周りに迷惑をかけていた。
そんなあたしに、なぜ蜜くんが興味を持ったのか……
いつもこの疑問の答えは出てこない。
皿洗いを終えて、手をタオルで拭き、リビングに戻る。


