「美乃里、許してくれるかな……」
「さぁ、どうだろ?加央里、相当イジメテたんだろ?」
「っ……」
そうだよね。
いまさら都合よすぎるよね……
「でもさ、それも加央里次第なんじゃねぇ?」
「え?」
「何より、加央里と美乃里は血の繋がった姉妹なんだから。きっといつかは分かってくれるよ」
そう……かな。
こんな最低なあたしを許してくれますか……?
うぅん。
許してくれなくても、何度でも謝ろう。
あたしの罪は重い。
美乃里をたくさんたくさん苦しめたんだから。
でも、この人がそばにいてくれるなら……あたしは強くなれる。
その日の夜、あたしは緊張した面持ちで通話ボタンを押した―……
-加央里Side◇END-