でもそんなことを考えてるなんて思ってもみないのか、不思議そうに俺を見る。



「いや、じゃあ、お言葉に甘えて」


「はいっ!!」


嬉しそうにパアッと笑う。


ふっ、面白い。


なんか犬に懐かれたみたいだ。


「じゃあどうぞ!」


サンダルを脱ぎ、玄関を上がったとたん……


「きゃっ!!」


「美乃里ちゃん!!」


その場に倒れ込んだ。


次は何事だよ!?



「大丈夫!?」


「あ、はい!すみません。ドジで……」


ドジというか……


「あ、あれ?」


少し様子がおかしい。


こけただけじゃない……