「お、お邪魔します……」


蜜くんがあたしの部屋にくることはほぼいつもだけど、あたしが行くことはあんまりない。



合鍵ももらってるんだけど、なんとなくね……


そっと中に入ると、すぐに机にうつぶせになってる蜜くんの姿が目に入った。



寝てる……?


制服の姿で気持ちよさそうに眠ってる。


起こすのはかわいそうだよね……


なんか後で食べるものでも持って来よう。


それにしても……


――ドキッ


本当に綺麗な顔してる……


まじまじと見つめる。


この人があたしの彼氏……なんだよね。


いまだに信じられない。


あたしなんかのどこがよかったのだろう……?



あたしなんかの……




……ん?