「こことか女の子に人気の喫茶店みたいだぞ」


康平が指さすところを見れば、確かにオシャレな喫茶店の写真が載ってる。


「美乃里、料理好きだから気に入るかも」


「だろ!?」


口コミにも料理がおいしいとか盛り付けがかわいいとか書いてあるし。


「で、水族館のイベントなんだけど……」


「なんか康平の方が楽しそうだな」


「だって蜜がこんなに真剣なの初めてだしさ!力貸したいじゃん!」



「なんか初めてお前が友人でよかったと思った」


「酷っ!しかも親友でしょ!?」


すぐ調子に乗りやがる。


でもこれで美乃里を喜ばすことができるかもしれない。




この時、俺は美乃里のことばかりで……



「美乃里ちゃんばっかりズルいよ……」




周りの気持ちなんて気づいてやろうとも思ってなかったんだ……