「あっ、怪しいものじゃないのよ!?」
あたしがだんまりなのに、焦って弁解をする。
「あ、あってます……」
そういうのが精一杯だった……
「あ―……でもよく考えたらまだ学校か。あなたは寝坊でもしちゃったのかな?」
「えっ……あっ……」
「あっ!ごめんね、ベラベラ話しすぎね」
あぁ……この人、いい人だ。
「これからも蜜のことよろしくね。じゃあ」
イヤだな―……
なんでこんないい人なの……?
なんでもっと嫌な人じゃないの……
なんで……
「ふっ……」
たったこの数分であの人がいい人だってわかってしまう。
それくらい彼女は魅力的だった……


