今月も余裕があるわけじゃねぇし。


何とか足を進めて、アパートまでなんとかたどりつく。



ゆっくりと階段に足を進める。


――クラッ


うわっ……これマジでやばいかも……


気分まで悪くなってきて、階段の手すりを掴んだまま座り込んだ。


「っ……」



情けねぇ……


マジで動けそうにない……


「蜜くん!!」


……え



ほんと俺やばいかも。



俺のとこに走り寄ってくる美乃里の姿が見えるんだから……。




そしてここで俺の視界はプツンと消えた……