「お前大丈夫かよ!?」


「あ、あぁ」


思った以上に体は悲鳴を上げているようだ。


「家まで送ろうか?」


「別に平気だ。ヤバくなったらタクシーでも拾う」


「あぁ、そうしろ」



カバンを持って教室を出た。



「あれ?蜜帰るの?」


「あぁ、めい。あいつ熱があるみたいで」


「は!?熱!?あたし一緒に……」


「お前はいい。ちょっと俺に秘策があるから」


「秘策?」



そんな会話が繰り広げられてるとは知らずに……







あぁ―……やべっ……



いつもの帰り道がゆがんで見えてくる。


タクシーに乗るとか言ったけど、お金もったいねぇしな―……