「美乃里……」


気づいたこの気持ちに、もう嘘をつくことはできない。


「好きだ……」



誰もいないこの部屋に、俺の小さな呟きはすぐに消えていった……



―――――――――――……


「おーい、蜜~~生きてるか?」


「……」


「蜜く~ん」


「……うるせぇ」


「おっ、しゃべった」



ほんとこいつうざい。


寝れなかったせいもあってか、体がだるい。


そのせいで朝から机でうつぶせになったまま動く気がおきない。



「俺、バカかも」


「は?」


「ほんと自分のバカさにイラつくよ……」


「蜜……?」



昨日のことを思い出しては後悔が押し寄せる。