「はぁ―……何時にどこ?」



『あたしの仕事終わりだから、6時に駅前で』



「はいはい」


『遅れないように来て……』



まだ透子が何か言っていたけど、気にせず切った。



要件は聞いたんだし、別にいいだろ。


6時ってことは、美乃里の晩御飯は無理だよな……


あぁ―……俺の楽しみが。


今日の夜にでも、美乃里に言っておくか。



……―――――――――――


「ねぇ、蜜聞いてる?」


「え?」


「さっきからマスコット握ってさ」


無意識のうちに置いてあるマスコットをいろいろ詮索してたみたいだ。