「もしかして、美乃里もあの先輩のファンだった?」 「え?」 「だからショックだったとか……?」 ファン……? 違う……あたしは…… 「っ……ち、違うよ」 あぁ―……そうか。 あたし…… あたしっ…… 「美乃里……」 心配そうにあたしを覗き込む海。 今にも溢れだしそうな涙を飲み込む。 「ごめん。カフェはまた今度行こう」 そう言うのが精いっぱいだった……