そこで俺を当てはめてみる。

趣味がモデルガンの俺。

その内面には『射撃』への興味、嗜好がある。

それがそのまま『矢』属性としてあらわれたのだ。

「そんな安直な…そりゃ幾ら何でも単純すぎないか?」

そう言う俺に。

「だから笑ってるんじゃないっ、ぷくくっ、修内太単純すぎ、あはははははっ!」

メグはまたも腹を抱えてソファを転げ回る。

あーそうですよ。

俺はどうせ単純ですよ。

「ホッホッ、まぁそう拗ねるな小僧」

首をクリリと動かしながら長老が言う。

「お前の中で銃=射撃=矢属性と繋がっておるのならば、矢の魔術を行使する時に銃をイメージすればやりやすいのではないか?」

「お」

「あ」

俺とメグが長老の顔を見た。

「成程、確かにそうね。長老、冴えてるじゃない」

笑みを浮かべるメグ。

「伊達に長生きしとらんわい」

長老は首を傾げながら誇らしげに言った。