確実に相手が死ぬほどの魔術。

それって一体どんな…。

「ねぇ修内太?」

甘ったるい声を出してメグが俺を見る。

「それ以上深入りすると、貴方この家から出られなくなるわよ?それでもいいの?」

…その仕草とは裏腹の威圧的な言葉に、俺は思わず戦慄する。

「なんてね」

クスッと、メグは笑った。

「ま、ヒントだけあげておきましょうか…私の本名、日本に来る前は『メグ・デッドゲイト』だったの。それがヒントよ」

「は?」

頭の中にクエスチョンが浮かぶ。

デッドゲイト…デッドゲイト…。

それのどこがヒントなんだ?

「わからないならわからないでいいわよ」

メグは俺のティーカップを引いた。

「そろそろお開きにしましょ。また明日ね、修内太」