「でもさ」
反論という訳ではないが、俺はメグに対して言う。
「魔術師や魔女って、そんなにゴロゴロいる訳じゃないんだろ?この街にメグ以外の魔女なんているのか?」
「いいえ、いないわ」
メグは即答だった。
「なら平気じゃないか。そんなに慌てて俺が呪眼の使い方を覚えなくても、敵対する者がそばにいないんなら…」
「……」
あ、何だ、その呆れたような顔は。
「貴方って本当に呑気ねえ…じゃあ訊くけど、私が修内太の魔力に気づいたのは何でだと思う?」
「そりゃあ俺の魔力をメグが感知して…あ」
そうなのだ。
魔術を扱う者ならば、他人の魔力を察知する事も可能なのだ。
超一流の術者ともなれば、その気になれば相当遠隔地の術者の魔力も感知する事が可能らしい。
更に言えば、俺の左目に移植された呪眼にも、メグの魔力の残滓…言ってみれば残り香のようなものが残っているらしい。
莫大な魔力量を誇るメグの残り香だ。
相当なものだろう。
もし他の敵対勢力がその残り香に気づいたら…。
「ノンビリしてられないの、わかった?」
ジロリと。
腕組みしたままメグは俺を睨んだ。
反論という訳ではないが、俺はメグに対して言う。
「魔術師や魔女って、そんなにゴロゴロいる訳じゃないんだろ?この街にメグ以外の魔女なんているのか?」
「いいえ、いないわ」
メグは即答だった。
「なら平気じゃないか。そんなに慌てて俺が呪眼の使い方を覚えなくても、敵対する者がそばにいないんなら…」
「……」
あ、何だ、その呆れたような顔は。
「貴方って本当に呑気ねえ…じゃあ訊くけど、私が修内太の魔力に気づいたのは何でだと思う?」
「そりゃあ俺の魔力をメグが感知して…あ」
そうなのだ。
魔術を扱う者ならば、他人の魔力を察知する事も可能なのだ。
超一流の術者ともなれば、その気になれば相当遠隔地の術者の魔力も感知する事が可能らしい。
更に言えば、俺の左目に移植された呪眼にも、メグの魔力の残滓…言ってみれば残り香のようなものが残っているらしい。
莫大な魔力量を誇るメグの残り香だ。
相当なものだろう。
もし他の敵対勢力がその残り香に気づいたら…。
「ノンビリしてられないの、わかった?」
ジロリと。
腕組みしたままメグは俺を睨んだ。


