「そういう事だから」

メグは立ち上がる。

「明日の放課後からね。勝手に先に帰っちゃ駄目よ」

「ああ、わかった」

弁当箱を閉じ、巾着袋に元通りに入れ、メグに返す。

彼女はそれを受け取ると。

「言っておくけど」

肩にかかった長い黒髪を片手で払いながら、実に嫌な感じの笑みを浮かべた。

「私の授業は厳しいわよ?覚悟しときなさい」