私佐藤小春 ごく普通の高校2年生
ですが、私の通う王蘭学園は3人の王子がいます。
1年の 小野 亮太 (おの りょうた)
2年の 柊 裕輔 (ひいらぎ ゆうすけ)
3年の 日向 司 (ひゅうが つかさ)
私は友達の知佳と恵と一緒に騒いでいる


「ねぇ小春」

「何?」

「小春は3人王子の誰推し?」

「えっ?!」

「私はね〜年下の可愛い系王子小野 亮太くんだね」

「ええ〜柊 裕輔くんでしょ?セクシー でキュン死にだわ」

『小春は?』

「私は…」

ーーー話は1年前にさかのぼるーーー

それは入学式の日
私は遅刻した。

「やばいよ〜何でこんな日に遅刻なのよ」とブツブツと言いはじめた。

すると…ドンと誰かにぶつかった。

「キャ!」

「おっと…大丈夫か?」

(かっこいい!!)
「は、はい!ありがとうございます」

「…その制服って王蘭学園のだよな?」

「はい!私今日入学式で」

「そうか…今から行っても間に合わないだろ」

「うっ…それは確かですけど」

「なぁ お前名前は?」

「私は 小春、佐藤小春です」

「小春か、可愛い名前だな。俺、日向司 王蘭学園2年。よろしくな」

「はい!よろしくです!」

「入学式…間に合わないな」

「あっ…どうしよう」

「このまま2人で遊びに行くか」

「えっ?!」

「どうせ間に合わないだし、いいだろう」

「そうですね…私 日向先輩と一緒に行きます。」

「おう!そう来なくちゃ」

そして私と日向先輩は1日中遊んだ。
帰りは日向先輩に送ってもらった。


「日向先輩 今日はありがとうございました。とても楽しかったです」

「…司で呼んで」

「でも…」

「それから敬語もなしな」

「…わかりま…分かった。司先輩」

「おう、小春」

ーーードキッーーー
一瞬 司先輩の笑顔を見た。

「司せんぱ…い」
ドキドキして顔が真っ赤だった。

私は逃げるように家へと入った。

「…/////…」



ーーー現在ーーー

「私は…司先輩」

「へぇ〜日向先輩なんだ 何で?」

「それは…」

「確かさ〜日向先輩って中学の時、不良高校と喧嘩して停学しているって噂よ?」

「マジ〜?!怖いわ〜」

「そんなの…噂じゃん」

「分かってるよ」

「噂でも、やっぱり…」

『かっこいい!!』

「…」

私は司先輩の噂が気になって、ふと先輩のほうを見た。
パチッ


「えっ…?」

「…」
今先輩と目があった…?

ーーー放課後ーーー

『小春、帰ろう』

「うん!」


しばらくして家についた。
「じゃね〜また明日」

『バイバイ』

ガチッ
友達とわかれて私は家に入った。

「…ただいま」

親は共働きで帰ってくるのが遅いから先にご飯作って食べた。


9時になってお母さんが帰ってきた。
「小春 ちょっと来て〜」

「なーに?お母さん」

「実はね、お母さんの友達が海外にいる間その息子を預かってほしいのよ」

「うん 私は構わないよ。」

「そう?よかったわ〜 それじゃ入ってきて司くん」

「えっ…?」

「こんばんわ よろ…」

「司先輩!!」

「小春…」

「あらあら知り合いだったの」

「学校の先輩なの」

「そうだったの」

「よろしくな 小春」

「よろしく…です」

これからどうなるの?



ドキドキな同居生活の幕開け