「ありがとう...」

譲原は読んでいた本を閉じ一口ココアを飲む。

僕は胸ポケットから帰って来た時覗いたポストに入っていた手紙を譲原の前に置く。

譲原は無言で手紙を見つめ封を開ける。

不意に雪のように白いその顔が歪む。