ーーー大きなお世話だ。

僕は思わず出かけた言葉を飲み込んだ。

「でも珍しいですね、白雪さんが他人の結婚式を見に行くなんて」

譲原は一瞬こっちを見たが消えいく新郎新婦の方に顔を戻し大きな溜息をついた。

「昨日言った通りですよ、彼は一応親戚ですからね、それにほら、招待状も届いていることですし、顔を出さない訳にはいかないでしょう」