夢をみた。

狭い部屋で三歳ぐらいの男の子が泣いている。生まれたときから泣いていたかのようにその涙は枯れることはない。僕は不思議と懐かしさを感じた。

ーーーこの男の子を知っている。


僕の勘がそう訴える。

その時まるで夢から覚めろと言わんばかりに頭に激痛が走り、そして僕はベッドから落ちた。


落ちる寸前譲原が優雅に黒タイツを履いていてもわかる綺麗な足を翻し不敵に笑っているのがみえた。