ーーー僕は一人での外出はできれば避けたかった...

喫茶店の窓越しに外を眺め溜息をつく...

あちらこちらにまだこの世に未練があるのか霊がさまよっている。

僕も譲原と同じく霊感がある。この力のせいで小さい頃は不気味がられたものだ...

ーーー...嫌なことを思い出したな

僕は目の前にある珈琲を一口飲み、向かいの席に座る女性を見つめた。