涙が出そうになるのを必死に堪える。



今日は泣きに来たんじゃないんだから…。


「言いたいこと伝えたいこといっぱいあるけど、
今日これから学校だから時間ないの。

凄いでしょ、教室にちゃんと行けてるんだよ。

それも龍二のおかげだね。


時間がないから龍二に一番伝えたいことを伝えるね。

龍二、沢山愛してくれて、沢山の優しさをくれて

ありがと。」


これからは前だけ見て歩いていくんだ、胸を張って。


龍二からもらった愛や優しさをみんなにウチがあげられるように──