【side龍二】



バイクを気ままに走らせることなく仕事場から直接家に帰る。

「ただいま」

「お帰りー」



あれから数日柚希は俺の家にずっといる。

『「柚希学校行かなくていいのか?」

「うん、どうせ行っても保健室だから」

「そっか…」』



この間まで帰っても灯りのついてなかった部屋に灯りがついていて笑顔で迎えてくれる人がいる。


そのことが本当に幸せだった。