ロイは討伐隊学校の新入生が集まるクラスへと向かった。

一体どれくらいの新入生がいるのだろうか
みんな、ガタイのいいやつばっかじゃないか…?
あっ、でもさっきの子もいるってことはそうとも限らないのか、

そんな独り言をぼそぼそといっている間に教室に着いた。
大学のような中央の教壇に向かい、椅子と机が後列になるほど高くなっている大きな教室である。

教室には300人近くの人が集まっている。
パッと見た感じみんな、年は同じくらいだろうか？

ロイは空いている席にサッと座った。

「ア、アンタ！さっきの！」
隣を見るとさっきのツインテールの威勢いい女の子が居た。


ガラララ!!!!


すると、教壇の裏にある大きな扉が開いた。
真っ黒なポンチョのようなマントを着た服装7人が入ってきた。


「みなさん、ご入学おめでとうございます。そして、討伐隊学校に来てくれてありがとうナ！」

真ん中にいる小さな老婆がかすれた声で言った。

「ここにいる319名は選ばれし者じゃ。新入生の年齢はだいたい15歳~17歳、西はグランディアから東は清丹、世界中からここメルフィスに集まった。そして、まだスクール生とはいえ、あなた方は国家の機密組織の一員じゃ。ここで起きることは決して、外へ漏らしてはいけない。何も知らない外の世界に平穏を保ち続けるのが我らの使命じゃ！」

老婆は持っている杖でドンと床を突いた。

「よし！じゃあ、ルクセンティス。この子たちにこれからのことを説明してやってくれ。」