ロイ・グランバトールは17歳。
15歳で故郷の西グランディアを離れ、デーモン討伐隊の学校に入学した。この世に起きるあらゆる厄災がDemon(鬼)によって起きていることを知っている人は民間人にはほとんどおらず、学校に入学できるのもスカウトされた者のみになる。

スカウトは政府から直接15歳になると手紙が送られてくる。
当事者の任意で入学をするか否か決めて良い。
もちろん、手紙が届いた家族は義務として一切この手紙の内容を口外してはならない。

ロイは手紙が届いた時に、すごく驚いた。デーモンという存在とそれを討伐する部隊があること以上に自分が選ばれたことに対してだ。

彼は学術も学校では底辺、運動神経も人並かそれ以下だろう。
しかし、どうやら「Key Energy(キーエナジー)」なるものが通常の人間の1000倍以上高かったようだ。

ロイはその記述を読んで、頭の中がクエスチョンだらけになったが自分を政府が必要としてくれていることに喜びを感じた。学校側もその事情は知っているようで、快くロイを送り出してくれた。

15歳の夏、ロイは人生が変わったのだ。