「さぁーて、トドメはあんたの顔面よ!じゃあーねー☆」

倒れているデーモンにリンが大きくトンカチを振りかざした瞬間、大きく地面が揺れた。


「おおーー!!」
「うわーーーー!」


倒れているデーモンの下の地面にヒビが入ると、下から巨大な何かが出現し、デーモンを食いちぎるとまた地面の下に戻っていった。


「な、なに!!今の!?標的はコイツじゃないの!?」
凛は右足だけになっているデーモンを指さした。

「わ、わからないよ…!」

「まぁ、さっきのデカイのが本物の標的ってことね!そりゃそうよね、さっきのが標的なら、実戦として簡単すぎるわ!」

「でも、ルクセンティス先生は各空間に1体って言ってなかった?」


「知らないわよ!そんなの!とにかく、あいつをぶっ倒せばいいのよ!」


凛は小さなトンカチを握りしめた。