可愛いまりもをみつけ、拓斗の手を離しお店を見て回った。


あれ、拓斗とはぐれたかも。


まぁいいか。


駐車場に戻ればいいし。


そんな事をのんきに考えていた。


まりもも購入出来たし、少し高かったけど素敵なバックも見つけ大満足。


小樽はスイーツも美味しいんだよね。


ルンルン気分でお店に入ろうとすると、誰かに肩を叩かれた。


「綺麗なお姉さん、一緒にお茶しない。」


なんか、チャラそうな男だな。


でも、お茶ぐらいならいいか。


頷こうとすると、今度はいきなり腕を捕まえられた。


ちょっと離しなさいよ。


腕を振りほどこうとすると、今度はいきなり抱き締められた。


「こいつは俺のだから、諦めてくれるかな。」


いつ、あんたの者にって、何で拓斗がいる訳。


それでも引き下がらないチャラ男の胸ぐらを掴む。


止めて。


こんな所で殴り合いするのは。


チャラ男が急いで逃げて行く。


拓斗も中々やるじゃないと関心してると、そのままズルズルと引きずられた。


離して。


「離したら、又逃げるだろ。」


逃げないです。


拓斗の知り合いがやっていると言う、お寿司屋さんに連れて行かれた。


そこのお寿司が美味しくて、拓斗に怒ってたことをすっかり忘れてしまうなんて、本当に私は単純だ。